コロナ重症化の仕組み解明 千葉大病院 タンパク質の濃度上昇 入院判断や治療薬開発に期待
千葉大学病院は1日、新型コロナウイルスの重症化メカニズムを解明したと発表した。重症度が増すにつれ、タンパク質「ミルナイン」の濃度が高い傾向にあることが判明。入院要否の判断や患者にミルナインの抗体を含む治療薬を投与することで重症化防止に役立てられることが期待される。
千葉大病院や千葉大大学院など11施設が研究に参加。国際医学雑誌「Proceeding of the National Academy of Sciences」オンライン版に研究成果が掲載された。
研究では、死亡したコロナ患者の肺血管内にできた血栓に多量のミルナインが付着していることを確認。コロナ患者123人を対象に入院時の血液を分析し、ミルナイン濃度と重症度、その後の入院日数に相関関係があることが分かった。